リアルタイムWEBチャット「Lingr」

新技術「Commet」を実装した、次世代ウェブチャット

今にわかにインフォテリアUSAが公開したLingrと呼ばれるチャットサービスが話題を呼んでいる。しかし、ここでふと「チャットって元々リアルタイムなサービスでしょ?何が珍しいの?」と思う方も多いのではないだろうか?しかしどうもこのLingrというサービス、従来のチャットとは一歩進んだリアルタイム性を、新技術「Commet」を利用して実現したということで注目されているのだ。
私は技術屋でもないし「Commet」を詳しく理解しているわけではないので、詳細な技術解説は江島氏のブログから一部引用させていただく。

Cometでは、まずブラウザ側があらかじめサーバに対してHTTPリクエストを発行しておき、サーバ側はそのリクエストに対してレスポンスを返さずにずっと掴んだままにしておきます。そして、別の経路でサーバがキック(メッセージを送信)されたら、それまで掴みっぱなしになっていた複数のリクエストに対して一斉にメッセージを乗せてレスポンスを返すことで、擬似的にサーバからのプッシュを実現するのです。そして、ブラウザはすぐさまリクエストを再発行してふたたび応答待ちの状態へと戻る。まさに逆転の発想なのです。(江島健太郎Blog「Lingr and Comet−技術解説編」より)

要するに、これまでのチャットと何が違うかと言うと、ウェブチャットにありがちな誰も文字を書き込んでいなくても、勝手にブラウザが定期的にサーバーと交信して画面が更新されるような仕組みが従来型なのに対し、Commetを利用するとサーバー側から自動的に情報を送ってくれるので、いちいち「更新」しなくても快適にリアルタイムチャットが行えるというところが新しいのだ。インスタントメッセンジャーを使ったチャットに近づいたと言えば、なお想像しやすいだろうか。
まぁ百聞は一見にしかず。実際使ってみれば体感的に違いがよくわかるだろう。

すでに日本語が飛び交っています

例によって「はてな」や「2ちゃんねる」の筋かと思われる方々がLingr侵食利用され始めているようだ。
チャットルームはタグによる分類もされているのだが、トップページ(図参照)には常に日本語のタグが表示されている。英語がしゃべれなくても十分このサービスを享受することが出来るので興味がある方は是非利用してみてほしい。
←早くも日本語の会話が飛び交っています。

CommetをTwitterに搭載すれば?

Twitterについてはこちらを参照のこと。
あのようなサービスはCommetにいかにも適しているようにも思えるが・・・。ただそうなるとチャットとSNSとの境目がなくなってしまうかも。(以下妄想)

それならばいっそのこと

この際、従来通りのmixiのような日記形式のSNSにCommet実装のマイミク同士のリアルタイムチャット部屋などを設けてしまえば、最強のコミュニケーションツールになるかもしれない。トップページに友達の日記とチャット画面が併設されているとかね。長文は日記。つぶやきはチャットで、みたいな。う〜ん、これは面白いかも。