Googleのブランド価値は世界一-世界の企業ブランド調査

前年比77%UPの躍進ぶり


Webの世界を支配しつつあるGoogleが、ついに一般消費者のブランドイメージでもMicro softを押さえトップに上りつめた。

「Googleが首位」--世界の企業ブランド調査 (IT Pro Reserch)
米Millward Brownは米国時間4月23日,世界のブランド価値トップ100社を発表した。この調査は英Financial Times紙の協力を得て行ったもので,企業の財務状況と100万人以上の消費者アンケートから得た企業イメージを総合して順位を割り出した。それによると,首位は米Google(ブランド価値は664億3400万ドル),2位は米General Electric(同618億8000万ドル),3位は米Microsoft(同549億5100万ドル)だった。

この調査、財務状況と消費者アンケートから調査しているというが、あらためて近年のGoogleの勢いを感じさせる結果となった。世界中の名だたる企業が名前を連ねる中、カリフォルニア州メンロパークにある小さなアパートで二人の学生によって創業された事業が、10年も経たないうちにブランドイメージ世界一の企業に成長するというのは、アメリカンドリームの域をも超えたWEBドリームと言うべきか?
余談だが、日本でトップクラスのブランドイメージを持つ「TOYOTA」は10位にランクインしている。

勢いはweb4.0でも来ない限り続く

WEBの仕組みが今と劇的に変わらない限り、「検索」がネットの基幹技術であることに変わりはない。いや、今後検索の重要度はこれまでに増して上がってくると私は考える。現在進行形で、地球上で観測されるありとあらゆる情報は日々デジタル化され、ネット上に次々とアップロードされている。ネットに蓄積され続ける情報量は、まるで永遠に収縮することのな宇宙空間のように、膨張の一途をたどるだろう。蓄積される情報量が増えれば増えるほど、それを整理し、適切な情報を引き出してくれる検索のニーズは増大していく。Googleが目指しているのはまさに「世界中の情報をGoogleが隈なく集め、整理し、ユーザーに提供する事」。一見子供じみた途方もない誇大妄想にも聞こえるが、Googleは大真面目にこれをやってのけようとしている。世界中のすべての衛星写真を閲覧できる「Google Earth」が与えるインパクトは、それを使った人にGoogleの本気度を示すには十分過ぎるものだったはずだ。いずれ、「宇宙の全情報を(ry」なんてことも言い出す日も近いかもしれない。・・というか、中の人はすでにそう考えている可能性はきわめて高い

では、永遠にGoogleも膨張するのか?

上記でGoogleの成長を、永遠に膨張する宇宙空間に例えたが、Googleの膨張も永遠なのだろうか? 否。私はGoogleの成長はある段階で収束し始めると考える。それは、コンピュータの世界にとんでもない革命が起こってGoogleが必要なくなると言ってるわけではなく、現在のMicro Softのような地位に落ち着くのではないか、ということだ。「検索」の役割はなくならない。しかしそれがすべてではなくなると私は考える。
例えば、RSSリーダーはひとつ検索の必要性を低減させた。自ら能動的に動かなくても、自分の欲しいニュースやブログ情報が自動的に収集される。また、一般人は普段の生活の中でこそ「知りたい」と感じる情報が埋もれているが、その場で検索行動に出る人はまだまだ少ない(携帯検索機能の強化も進んではいるが・・)。では、身の回りの情報が自動的に携帯端末に送られてきたら、リンクをたどるくらいはしても検索の必要はなくなるだろう。これはユビキタス思想である。
他にもGoogle自身の暴走による自滅の道も考えられる。Google内部には結構とんでもないこと考えてる人*1が少なからずいるだろうし、もし彼らの手中にある権力を反発を招くような形で行使したとすれば、影響力が大きいだけに公的な圧力がかかることも考えられる。
・・・と、まだまだ未来のネットの姿に思いを馳せたいところだが、これ以上は私自身の妄想が暴走してしいそうなのでこの辺でやめておこう。


関連記事:ブランド影響力で、Googleが首位に――英調査(IT Media News)

*1:Google本社のエントランスには社員が自由に夢や野望などを書くスペースがあるのだが、そこには「Google通貨」とか「Google世界政府樹立」とかすごいことが書かれている。