「MovaTwitter」が激しくマッシュアップされている件

GPSと連動したり写真送ったり

依然このブログでも4月26日にレビューした「MovaTwitter」についてだが、ここにきて面白い機能が続々と追加されているようなので、改めてレビューしようと思う。(以前のエントリー以降に追加された新機能を中心に)

■ダイレクトメッセージの対応
モバイルからTwitterフレンドに直接ダイレクトメッセージを送信できる機能。本家との違いはそれぞれのコメントにある[d]のボタンをクリックするだけでメッセージ送信画面が表示される。これによって投稿されたエントリーを見ながら2ステップでメッセージ送信が行える。(本家の場合はまず送りたい本人のページに移動してから、送信画面を開くので3ステップ。
■tMenu
Google検索やお天気情報、乗り換え検索やニュースサイトなど色々便利なサイトへ飛べるリンク集。
■位置情報入力支援機能
各々の携帯に搭載されているGPS機能を利用し、位置情報を測定。測定結果をエントリーにのせることで、自分が今どこにいるのか相手に知らせる事が出来る。旅先などで正確な住所を把握していないときなどに便利だ。
■「写ツ」β版
携帯で撮影した写真をTwitterのエントリーにダイレクト投稿できる機能。まずマイページの「写ツ」ボタンをクリックすると、専用のメールアドレスが表示される。そこの件名に書きたいメッセージを、添付に写真をつけて送ると、Twitterのエントリーにポストされる。なお、実際の画像データは、「hatena fotofile」のTwitter専用スペースにUPされているようだ。つまり、TwitterにポストされたURLリンクは、はてなにUPされた画像へのリンクである。

また、MovaTwitterはペパ研の「キウイ」に新たに認定された。

ポータルコンテンツが先か、コミュニケーションが先か

上記のようにモバトゥイッターは次々と新しい機能を追加しているが、どれも本家にはない、あるいは不十分なところをモバイルの特性に合わせてマッシュアップされている。前回の紹介からまだ半月程しか経っていないが、このリリーススピードは素直に感心してしまう。
少し話は変わるが、最近こういったモバイルコミュニケーション系のサービスが、後々乗り換え案内やニュースなどポータルとしての機能も備え始めているケースが多い気がする。モバトゥイッターで言うと「tMenu」ポータル系コンテンツにあたる。また、モバゲータウンでも乗り換え検索や地図検索の機能は充実している。
モバイルで重要だと筆者が考えるのは、「ひとつのサイトですべてが事足りる」ということだ。つまり、PCサイトのように、ニュースならCNET、地図ならGoogleMap、天気ならYahoo!天気、グルメ情報ならぐるなび、(あくまで例)のように、用途によってそれぞれ使い道を分けるのではなく、自分が最初に見るひとつのサイトからすべての機能を利用するといった使い方のほうが多いのではないだろうか?
こういった使い方の違いは、それぞれの機能的特性の違いに由来するものと考える。例えばブックマークを頼りに次々とサイトを開き、「タブ」によっていつでも切り替えられるPCブラウザに比べ、モバイルでは他のページにリンクなしで飛びたいと思ったら、一度ブックマークを開いて現在のページを閉じる必要がある。この一連の動作を必要とする面倒な操作性ゆえに、PCとモバイルのネット閲覧行動は大きな違いが表れているはずだ。
要は、ひとつの機能に特化したどんなに面白いサービスも、モバイルでそれを展開しようとすれば、おのずとポータル的な要素も求められてくるということだ。コミュニケーションサービスからはじまったモバトゥイッターやモバゲーが、後からポータルサイト化していく様を見ていると、コミュニケーション*1→ポータルの流れでサービスを展開していったほうが結果的にはうまく行くのかもしれない。
となると、PCよりモバイルのほうが、様々な機能を取り込むマッシュアップを活用したサービス構築の視点が重要になってきそうだ。

*1:ユーザーを惹きつけられる面白い特化型サービスであれば必ずしもコミュニケーションサービスである必要はない。