良い仕事は良い環境から

学生時代にしかできないこと

どうも、ご無沙汰してました。kazundoです。更新がだいぶ滞ってしまい申し訳ありません。(別に倒れてたとかいう訳ではないのでその点はご心配なく)
二月始めの最後の卒業試験も無事終わり、一区切りがついた後のこの一ヶ月は、学生時代にやり残したことをひとつずつ消化する毎日でした。それはこれから社会人としての自分につなげるための儀式のようでもありました。
卒業旅行に行ったり、バイトの後輩ための引継ぎ書類を作成したり、これからは頻繁に会えなくなるであろう友人らと飲みにいったり、一日中図書館で本を読んでみたり、一日中ネットサーフィンしながら面白いサイトを見つけてみたり、友人のPCトラブルを出張サポートして回ったり、実家に帰ってたまの親孝行したり、らーめんの食べ歩きをしてみたり、この他にもこれまで論文に忙殺され我慢していた色んなことをすることができました。
自分はまだ学生という身分ですが、周りには社会人になっている友人のほうが多いので、こういった時間がいかに貴重で大切なものであるかは重々承知してるつもりですし、ここ一年は学生とは思えぬ多忙な日々を過ごしてきた自分自身の経験からも感覚的に理解できます。こういった「儀式」を踏む過程で気持ち的な「切り替え」もできてくるような気がします。

苦労した物件探し

さて、この一ヶ月に行った中でもっとも力を注いだのが新居探しです。渋谷に勤める故、新しい住居もそれなりの近い場所である必要があります。仕事柄毎日遅くなることが多いことは耳にしていましたし、何より茨城と埼玉の田舎しか住んだことがなく、さらには電車通学・通勤の経験すらない自分にとっては、うわさに聞く朝のラッシュは恐怖以外の何者でもありません。
しかしながら渋谷に向かう朝の電車でラッシュを避けるなんて事はどう考えても無理な話なので、代わりに乗車時間がなるべく少なくて済む、具体的には乗車20分以内の物件を探しました。それともうひとつは静かなところ。お隣が学生の木造アパートなんて体が資本の社会人にとっては悲惨なもんです。(経験談、もちろん運もあるでしょうけど)
ただしその条件且つ新卒の給料で住める物件なんて都内じゃほとんどありません。最初はネットで調べまくって物件をリストアップしてから不動産屋に向かいましたが、すぐに無意味なことが判り*1、あとは根性で三日三晩渋谷に泊り込みで足を棒にしながら探し続けました(ネットカフェに泊まるのは辛かった・・・)。しかしその甲斐あってようやく納得のいく物件を見つけることができました。
やはり毎日の生活環境が厳しいと仕事で良いパフォーマンスをあげることも難しいと思います。これは米国の心理学者マズローの欲求五段階説からも応用できます。「安全の欲求」(今回の場合安定した住環境)が満たされない状態では、それ以上の高次欲求は考えられない、つまり仕事で良い成果をあげるために必要な創造的な思考にもたどり着かないことになります。さしづめ「衣食足りて礼節を知る」転じて「住足りて仕事を知る」と言ったところでしょうか。
たくさんお金をかければ良い生活環境を手にすることは容易ですが、自分にはそれができません。しかし今なら多少の時間はあります。時間をかけて根気良く探せば、いつかはない物も見つかります。
「時間をかけてでも良いものを探す」
これができるのも学生時代だけの特権なんだろうなと思いました。

あさってはいよいよ引越しです。

*1:ネットに掲載されている賃貸情報はほとんどがガセ、あるいは訳アリ物件だということが仲介業者さんの口から判明