SNSの参加時期とアクティブ率との関係性

アーリーアダプターほど高いアクティブ率

SNSに早期から参加していた人は、訪問頻度も高いという興味深いデータが、日経リサーチ調査により明らかになった。

日経リサーチ調査、SNSの参加時期が早いほどアクセス頻度も高い傾向に
SNSへの参加時期で見ると、国産SNSの先駆けとなったmixiGREEなどがサービスを開始した2004年からSNSを利用しているユーザーは、65.7%が週に5〜7回SNSにアクセス。一方、2007年以降の参加者で週に5〜7回SNSへアクセスするのは44.3%と、参加時期でSNSの利用頻度に差が生まれている。
(中略)
1カ月以内にSNSへアクセスしたユーザーの日記更新頻度は、全体の12.6%が週に5〜7回、39.1%が週に1回以上と回答。参加時期別では、アクセスと同様2004年以前からの参加者は21.0%が週5〜7回更新しているが、アクセス率は最も低かった2007年参加者は14.6%と、2005年、2006年参加者を上回っている。



データの考察

このデータの考察ポイントは二つである。
1.なぜ初期参加者は高いアクティブ率を保っているのか?
2.なぜ2007年のレイトマジョリティの日記投稿率が高いのか?
なぜこのような現象が起こるのか、それぞれ仮説を立ててみた。

まず①について。そもそも招待制による広がりを考えれば、だいたい以下のような順番になると予想される。
WEB業界関係者→アルファブロガー(ネットオピニオンリーダー)→IT系ヘビーブロガー→IT系普通ブロガー(この辺からリアルつながり)→リアル社会で顔の広い人(リアルオピニオンリーダー)→一般人の能動的参加者→一般人の受動的参加者(なんとなくみんながやってるから)→ネット?('A`)マンドクセな人。・・・と、このような順番で広がって言ったのではないだろうか。ともすれば上位に行けば行くほどネット上での発信力がは強いのは明らかである。2006年以降から参加していたユーザーのほとんどは、一般受動的参加者に分類されると思われる。
次に②について。
2007年以降の参加者と言えば、まだまだSNSを始めてから間もないユーザーである。始めてから2、3ヶ月と言えば、もっともはまりやすい時期である。2007年度参加者の日記投稿率の高さは一時的なものと見ておいたほうが良さそうだ。